研究課題/領域番号 |
26861120
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小池 輝元 新潟大学, 医歯学系, 講師 (90635723)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 肺移植 / 生体外肺還流 |
研究実績の概要 |
本研究は,ブタ肺を用い生体外で還流を行い,還流中の生理学的パラメータのデータ収集,還流液や肺サンプルを用いて各種測定,また,ストレス不可条件下でも同様の測定を行う研究である.現在のところ,還流実験に必要な試薬の入手,動物実験施設への人工心肺機器などの大型機器を含む機器の搬入などに想定以上に時間を要し,実際のブタを用いた還流実験に着手できていない. 当施設の動物実験施設の大規模改修に伴い,動物実験施設の利用規約等が大幅に修正されたが,本研究の大動物を用いた肺還流実験のプロトコールを当動物施設の倫理委員会に提出し,平成28年2月に受理された.また,還流実験にはトロント大学方式の生体外常温肺還流実験で使用されているXVIVO社の還流液,カニューラ等を用いて行うが,これらは試験研究用,未承認医療機器としての輸入が必要となる.現在のところ,日本の代理店を通して製品を購入,発注し,日本への到着,税関の通過を確認している. 国際学会などにおいては国内外の同分野の研究者とも交流し,生体外肺還流の現況,課題,実験テーマなどについて情報をアップデートし,本実験における肺機能評価方法などに応用していく予定である.また,当施設の臨床工学士ともストレス負荷動態における還流条件の設定などについてミーテイングを行っており,大動物実験中の人工心肺装置の操作,維持還流などを依頼すると共に,適切なストレス負荷条件を作成するためのディスカッションを重ねて実験に備えている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当施設の動物実験施設の改築,大幅な使用規約等の改正により,器材の搬入等に当初の予定以上の時間を要している.また,実験に使用する試薬,カニューレ等が海外から直輸入が必要であるが,日本から他施設を含めて購入実績がほとんどなく,予定より時間を要している.
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今後の研究の推進方策 |
上記のごとく器材の動物実験施設への搬入,海外からの物品の調達等に時間を要したが,概ね解決済みである.延長申請を提出し受理されたため,延長期間を使って当初の計画の実験を行う予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
実験計画の遅れに伴い,必要物品の購入が遅れた.
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次年度使用額の使用計画 |
実験に必要な還流液,カニューレなどの物品購入費として使用する予定である.
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