研究課題
若手研究(B)
マウス気管同所移植モデルにおいて、PPARγのリガンドであるPioglitazoneを用いて、気管移植後の移植グラフトに対する拒絶反応を検討した。Pioglitazone投与群では対照群に比して、移植気管グラフトへの成熟T細胞の浸潤は抑制されなかったが、内腔の閉塞抑制、制御性T細胞の浸潤増加、炎症性サイトカイン産生の抑制が認められた。PioglitazoneがPPARγを介し、炎症性サイトカインの産生を抑制し、制御性T細胞を誘導することで、気管移植後の拒絶反応を抑制していると考えられた。
呼吸器外科学