我々はアンチエイジング遺伝子klothoの発現が肺癌の予後に影響を及ぼし、さらに肺癌細胞株に対してタキサン系抗癌剤への感受性を高める可能性をこれまで報告してきた。 タキサン系抗癌剤への感受性に関して、klothoの発現はclass III β-tubulin、P糖タンパクとの関与はみとめていなかった。一方、切除検体における検討では、pN2肺癌においてklothoの発現が予後に関与を認めており、非発現例で予後は不良であった。さらに、肺癌手術例および肺癌術後再発例において生物学的悪性度を規定しうる因子の探索を行った。klothoとの関係を検討中である。
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