研究成果の概要 |
パターン認識受容体として知られる細胞表面一回膜貫通型受容体Receptor for Advanced Glycation End-products (RAGE)は、虚血性脳血管障害の神経細胞死に関わる。しかしRAGEには分泌型可溶性のスプライシングバリアントが存在し、我々は内在性分泌型RAGE(endogenous secretory RAGE, esRAGE)と命名した。esRAGEは、膜型RAGEのデコイとして働き、脳虚血による神経細胞死を抑制した。また、esRAGEが血管内皮細胞の細胞表層のヘパラン硫酸プロテオグリカンと相互作用し、脳血管障害に対する保護因子として作用することを証明した。
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