研究課題
若手研究(B)
ベバシズマブは、神経領域ではグリオーマや放射線壊死に用いられる血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の阻害薬である。今回われわれは、脊髄損傷急性期にベバシズマブを全身投与する動物実験を行い、損傷部位において血管からの血漿成分の漏出が減少することで二次損傷の急性期における炎症性浮腫が抑えられ、またそれにより神経機能が改善することが分かった。今後、ベバシズマブの脊髄損傷治療への応用が期待される。
脳神経外科、脊髄脊椎分野