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2016 年度 実施状況報告書

小児もやもや病の多施設コホート研究:成人後のQOLの解明と関連要因の探索

研究課題

研究課題/領域番号 26861147
研究機関京都大学

研究代表者

舟木 健史  京都大学, 医学研究科, 助教 (70555094)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードもやもや病
研究実績の概要

頭蓋内外バイパス術はもやもや病の脳虚血症状の改善に有効である一方、手術を受けた小児もやもや病患者が成人期を迎えた後の長期予後は、今まで十分に明らかにされていなかった。自験例による研究では、バイパス手術は脳梗塞予防や神経学的予後の改善に有効である一方で、20%弱の患者が成人後に就学・就職における社会適応困難に苦しんでいるという課題が示された。しかし、このように社会的側面を含む生活の質(quality of life: QOL)に着目したモヤモヤ病の研究はまだ十分ではなく、どのような要因がQOLを左右するのかもよくわかっていなかった。小児もやもや病患者の生命・神経学的予後がバイパス手術により著明に改善しつつある中、多くの患者が成人し社会人となる現代では、日常生活や社会生活へのインパクト、すなわちQOLが新たなアウトカム指標として求められる。このような背景をもとに、小児期にバイパス手術を受けたもやもや病患者が成人期を迎えた後のQOLを定量的に測定し、成人後のQOLを改善に資することが本研究の目的である。
平成28年度は、当院リハビリテーション科とも相談し、もやもや病小児期における高次脳機能障害の特徴を検討する調査も行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は研究代表者の他のもやもや病研究の比重がやや大きかったことと、他施設の登録の遅れにより、当該研究の進捗がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

成人後のQOL測定に加えて、リハビリテーション専門家とも連携し小児もやもや病の高次脳機能障害の特徴の調べる検討も予定している。

次年度使用額が生じた理由

他施設の登録状況が遅れているため。

次年度使用額の使用計画

当初の登録目的は達成予定のため、予定通り補助金は使用する。

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公開日: 2018-01-16  

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