研究実績の概要 |
まずはin vitroにてplatelate-derived growth factor (PDFG)-BBの分泌能力に年齢の影響があるかELISA/Luminex を用いて検討を行った。PDGF-BBは年齢とnegative correlation の関係 (P=0.048, r=-0.7857)が見られており、若年群が有意にPDGF-BBの値が高かった(若年群 40.47±4.29 pg/ml/104 cell、高齢群 25.35±3.16 pg/ml/104 cells; P=0.02) 。 続いてfunctional recoveryの解析を行った。Modified Neurological scoreをday 0,1,2,7,10,14,17,21と経時的に評価すると、day14以降には若年群が有意に高齢群よりもscoreの改善が見られた。最終梗塞サイズについては両者に差は見られなかったが、脳室サイズは若年群において小さく、脳萎縮を防いでいることが示唆された。 Day21での炎症細胞の浸潤や新生血管の増生、成熟においても有意に若年群において改善が見られていた。興味深いことに梗塞周囲periinfarct areaにおいてはアストロサイトのベクトルが若年において整列しており、内在性神経幹細胞の遊走と相関していた(R=0.2683, P=0.0019; Spearman)。
|