研究課題
若手研究(B)
神経膠腫幹細胞の代謝特性及び分子背景を解析し、治療標的となりうる代謝関連因子の同定を目標として研究を行った。具体的には、悪性神経膠腫のマウスモデルを用いて、解糖経路を利用する腫瘍幹細胞及びTCA回路を利用する腫瘍幹細胞を樹立し、代謝特性の解析を行った。その結果、各々の幹細胞分画について利用する基質及び代謝特性を規定する酵素群を同定した。さらに、TCA回路を利用する神経膠腫幹細胞が低酸素の条件下では柔軟に代謝経路を変えることができ、代謝可塑性を有することを見出した。
がん