C3H/HeNマウスにグリオーマ細胞株(RSV-M)を使用した皮下腫瘍モデルを作成し5-aminolevulinic acid(5-ALA)の経口投与、放射線照射を施行し腫瘍増殖抑制を認めた。in vitroで5-ALAによるマクロファージからの免疫抑制因子であるプロスタグランジンE2(PGE2)産生抑制を認め、PGE2合成酵素であるCOX-2とmPGES-1の発現が抑制された。5-ALAを処理したマクロファージとRSV-Mを共培養すると、5-ALA濃度依存的に細胞傷害活性を認めた。5-ALAはPGE2によるマクロファージの免疫逃避機構を解除し抗グリオーマ効果をもたらすと考えられた。
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