研究課題
平成28年度は平成26年度に作成した両因子とEZH2のshRNA安定発現細胞株を用いて機能解析を行った。エピゲノム修飾酵素のノックダウン細胞ではEZH2との結合の欠失からEZH2の誘導異常の抑制効果が予測される。これまでに腫瘍細胞でヒストン修飾異常を同定している遺伝子群を対象として、ノックダウン細胞のヒストンH3リシン(K)27(H3K27)のメチル化状態を解析する。抗H3K27トリメチル化(H3K27me3)抗体を用いたChIP法と定量PCR法にて修飾変化を解析した。転写因子についてはノックダウンによりEZH2の転写制御異常の抑制効果が予測される。ノックダウン細胞を用いてEZH2の発現量をリアルタイムPCR法とウエスタンブロッティング法にて確認する。いずれのノックダウン細胞においても細胞増殖能の低下等、腫瘍抑制効果を解析した。また前年度行っていた、MADMマウスより前腫瘍細胞をImmunopanning法もしくはFACS法にて回収し、EZH2の発現量をウエスタンブロッティング法にて、遺伝子増幅異常を定量PCR法にて解析する実験をより個体数を増やして解析し確かなデータであることを確認した。同様に個体数をさらに増やして、腫瘍細胞の結果と比較してこれらの異常の出現時期を解析した。
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