神経損傷を原因とする神経・筋肉機能回復過程に対して現段階においては確立された治療方法は見当たらない。炭酸ガス経皮吸収は、人工ボーア効果により、筋肉や骨、皮膚、血管などの組織修復へ有効な効果が期待されている。ラットを使用し、坐骨神経圧挫損傷モデルを採用、炭酸ガス経皮投与は、週5回、20分行った。損傷後2,4週の評価を行った。本実験において投与群は非投与群に比較して、行動学的、分子生物学的に、良好な結果が得られた。末梢神経損傷での神経・筋肉機能回復過程における筋委縮を軽減させるために炭酸ガスを投与することは、有効な治療法である可能性が示唆された。
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