研究課題/領域番号 |
26861204
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
中川 周士 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30643382)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 筋損傷 / 線維芽細胞 / siRNA / HSP47 |
研究実績の概要 |
8週齢のWistarラットを用いて筋損傷モデルを作製した。筋損傷モデルは先行実験に従い左腓腹筋内側頭内側を約1/2切離した。治療群には切離4、7、10、13日目にHSP47特異的siRNA(以下siHSP47)をエレクトロポレーションで導入した。siHSP47注射は超音波ガイド下に行った。対照群には非特異的siRNAを導入した。10日目と21日目にMR検査(7 Tesla)を行い、21日目にsacrificeし、組織学的検討を行った。MR検査の結果、両群ともにT2強調画像で10日目では左下腿後面内側に広範な高信号領域を呈していたが、21日目には軽減していた。切離部の瘢痕形成はHE染色ではsiHSP47を導入した群で抑制傾向にあったが、Masson trichrome染色では明らかな差を認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ラットでは治癒能力が旺盛であるため、腓腹筋半切では2群間で差が生じなかったと考えた。今後はより適切な金損傷もでるを考案する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は,腓腹筋全切離モデルを新たに作製する。腓腹筋全切離を行い、切離のみの群と、切離後筋膜縫合をした群を作製し21日目にMasson trichrome染色を行う。
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