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2015 年度 実施状況報告書

瘢痕治癒に依存しない積極的筋損傷治療法の開発 -線維芽細胞阻害に着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 26861204
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

中川 周士  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30643382)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード筋損傷 / 線維芽細胞 / siRNA / HSP47
研究実績の概要

8週齢のWistarラットを用いて筋損傷モデルを作製した(各群n=6)。昨年の結果に基づき、左腓腹筋内側頭全切離モデルを使用した。全匹、切離部を縫合した。治療群には切離4、7、10、13日目にHSP47特異的siRNA(以下siHSP47)をエレクトロポレーションで導入した。siHSP47注射は超音波ガイド下に行った。対照群には非特異的siRNAを導入した。21日目にsacrificeし、組織学的検討を行った。HSP47の発現は各群において明らかな差を認めなかった。
また、3、7、10、14、21日目にsacrificeし、HSP47の免疫染色を施行した。すべての時期において、弱い発現を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

有効な筋損傷モデルの確立が困難であったために遅れが生じている.前年度に用いた腓腹筋内側頭半切離モデルラットでは治癒能力が旺盛であるため、対照群と差が生じなかったと考え,平成27年度では腓腹筋内側頭全切離モデルを作成した.しかし,HSP47の発現は対照群と比較して明らかな差を認めなかった.半切離,全切離とも筋損傷モデルとしては不十分であると考えた.

今後の研究の推進方策

筋芽細胞やバイオリアクターを用いたin vitroでの筋損傷モデルを考案する.siHSP47の瘢痕関連遺伝子の発現を解析する.

次年度使用額が生じた理由

前年度の結果を参考に、腓腹筋全切離モデルにsiHSP47を投与して検討した。しかし瘢痕形成を有意に抑制する所見は得られなかった。このため筋力測定や運動能力の評価など予定していた実験を進められなかった。そのため、未使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

細胞実験による筋損傷・修復のメカニズムを追究する実験を次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとしたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] HSP70 induced by HIF-1α regulates anabolic responses in chondrocytes under hypoxic conditions2015

    • 著者名/発表者名
      Honjo K, Arai Y, Tsuchida S, Nakagawa S, Inoue H, Saito M, Ichimaru S, Shimomura S, Inoue A, Terauchi R, Mazda O, Kubo T
    • 学会等名
      18th World Congress of the Osteoarthritis Research Society International (OARSI)
    • 発表場所
      Seattle, USA
    • 年月日
      2015-04-30 – 2015-05-03
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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