マウスの後肢骨格筋に対して、Cardiotoxin (CTX)を注入して筋損傷を誘発した群と筋損傷を誘発しない群の2群に分け、超音波遺伝子導入法により緑色蛍光タンパク(GFP)発現プラスミドベクターを導入し、導入効率を蛍光顕微鏡にて評価した。筋損傷を誘発した群ではGFPの発現が上昇していた。つぎに、ヒト骨形成因子(BMP2)発現プラスミドベクターを導入したところ、筋損傷を誘発した群では、異所性骨の形成がより顕著に確認された。以上の結果から、本方法はBMPによる骨誘導のメカニズムや生体内での骨形成の解析に有用となる可能性が考えられた。
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