研究課題
若手研究(B)
がん細胞をオピオイド鎮痛薬であるモルヒネおよびフェンタニルで処理したとき、高濃度モルヒネおよびフェンタニルは腫瘍細胞への増殖を抑制する。しかし、中~高濃度モルヒネで増殖促進作用を示す場合もあった。細胞分裂に対する影響、細胞死への影響、細胞接着への影響などが複合して腫瘍細胞の生存率に関与しているためと考えられた。また、オピオイド投与後のオピオイド受容体の発現量の変化が、モルヒネとフェンタニルで異なることが細胞増殖に与える影響の差と関連しているかもしれない。
麻酔学