研究課題/領域番号 |
26861233
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
金澤 伴幸 岡山大学, 大学病院, 助教 (80457217)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 心臓バイオマーカー / 小児心臓手術 / 心拍出量 / 患者予後 / 集中治療室 |
研究実績の概要 |
26年度から継続している「小児心臓手術における心臓バイオマーカーおよび乳酸値の推移と患者予後との関連」の結果の論文化を行い現在 Journal of Cardiothorasic and Vascular Anesthesia に投稿中である。またこの研究で術前BNPと術後予後との関連の結果が得られたため更なる研究として術後ICUでのBNPの変動が患者の心拍出量を反映するかどうかの研究として後ろ向き観察研究として「小児心臓手術患者における術後ICUでのBNPの推移と治療介入」を立案し臨床医がBNPの値に対してどのような治療を行っているかを岡山大学病院単独で行った。さらに多施設前向き観察研究として「小児心臓手術周術期におけるBNP測定頻度と臨床的意義の検討」を立案し、現在小児心臓手術患者において術後ICUでのそのような頻度でBNPが測定され、その値に対しどのような治療介入が行われているかの調査を開始した。この研究は全施設の倫理委員会で承認されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
術前BNPの値と患者の予後との関連が明らかになり論文化の最中であること。さらに次なる研究のICUにおけるBNPの推移と患者予後に関連する研究が順調に進んでいること。さらに27年度に行った研究の成果を28年度の国内・国際学会で発表予定であることからおおむね順調に進んでいると考える。
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今後の研究の推進方策 |
現在進行中である「小児心臓手術周術期におけるBNP測定頻度と臨床意義の検討」は本年度中旬から解析に入る。その結果を踏まえ、ICUにおいて術後毎日BNPを測定しその推移を検討し、その後BNPをターゲットに治療介入することが患者予後を改善するかどうかの前向き観察及び介入研究を行うことを検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究に伴う心臓バイオマーカーの検体測定経費が次年度にまわるため。また次年度も検体測定のための費用が必要なため
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次年度使用額の使用計画 |
新しいバイオマーカー測定のための費用および、心拍出量測定のための機器を購入するため。
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