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2014 年度 実施状況報告書

術後認知機能障害と麻酔:fMRI機能的結合性解析による脳神経ネットワークの新研究

研究課題

研究課題/領域番号 26861243
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

黒崎 弘倫  和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (10584774)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード機能的MRI / 術後認知機能障害 / 術後慢性疼痛
研究実績の概要

全身麻酔を受けた患者を対象とし、機能的MRIという手法を用いて、術後認知機能障害(Post Operative Congitive Dysfunction: POCD)の病態解明を目指すのが本研究の主題である。初年度中に、機能的MRIの撮像が可能な施設の同定を行った上で、同施設に撮像可能であることの承諾を得た。また、撮像したデータを解析する装置及びソフトウェアを、研究機関である和歌山県立医科大学麻酔科学教室に設置した。
機能的MRIと全身麻酔・認知機能に関連する最新の知見を得るために、記憶と意識の国際シンポジウムに参加した。また、米国麻酔科学会年次総会に参加し、全身麻酔と認知機能との関係性を学んだ。また、近畿地方の複数の大学で、機能的MRIを用いた研究を行っている研究者と定期的に連絡を取り合い、機能的MRIの撮像についての理論の共有を行っている。
次年度からスムーズに対象となる全身麻酔を受けた患者を選定できるように、術前に麻酔科外来を受診する患者の中に、認知機能紹介をきたしやすいと考えられる患者がどの程度含まれるかを検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

機能的MRIの撮像方法、そのデータの解析方法に関してはほぼ完成しつつあり、順調であると言える。しかしながら、術後認知機能障害をきたす患者の選定に関して、協力を得られる患者を得られるか否かが現時点で明らかではなく、この点が研究の進行に障害である可能性がある。

今後の研究の推進方策

平成27年度は、研究の目的を理解してくれた患者に同意を得て、機能的MRIの実際の撮像を行っていくことに最も努力する。
同時に、研究に関する知見を広く得る必要があるため、麻酔科学関係の学会はもちろん、神経生理に関する学会、疼痛に関係する学会にも積極的に参加し、知識を得る。

次年度使用額が生じた理由

機能的MRIのデータ解析に用いるコンピュータを、予想していたよりも安価で購入できたため、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

データ解析の設備が整ったので、患者一人一人を撮像する際に発生する、機能的MRI撮像のための費用に使用する予定である。

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公開日: 2016-06-01  

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