研究課題/領域番号 |
26861243
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
黒崎 弘倫 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (10584774)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 術後認知機能障害 / 術後慢性疼痛 / 機能的MRI |
研究実績の概要 |
術後認知機能障害の機序を調査するため、麻酔科内で、問題の生じた症例に対するケースカンファレンス、臨床的内容に関する英語文献の抄読会を行った。日本老年麻酔学会に参加し、術後認知機能障害の本邦における発生頻度、今後進行する高齢者社会における本疾患の重要性を学んだ。当該学会では、当院における高齢者麻酔の実態について臨床的内容の発表を行った。 また、機能的MRIについて知識を得るために、毎月、関西地方の大学と、インターネットを用いて協議を行ってきた。その協議の中でも、毎回、機能的MRIについての英語文献の抄読会を行っている。当該協議に参加している医療系大学の関係者と、2016年1月に、機能的MRIの手法を学ぶための会議に参加した。その中で各大学の手法を学び、研究の進捗状況について確認した。 2016年1月に、健常群についての2症例の撮像を行った。前記のインターネットを通じた協議会に参加している専門家とともに、解析を行った。可能な限り、一般的な英語文献と比較できるような、標準的かつ簡便な解析を行うことができるように取り組んでいる。現在、麻酔科の外来において、健常群症例の症例集めに努力しているところである。 術後認知機能障害の患者について、撮像についての同意を得ることのできた患者が存在しないこと、元々の認知症との鑑別が困難なことから、まだ症例がない状況である。本年は疾患群の症例集めに努力したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
術後認知機能障害を発症した患者の同意が得られていないため。 ただし、研究手法の調査については順調に進めることができていると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2016年4月から、インターネットを通じた会議において、解析手法について学ぶ予定である。これで、機能的MRIについてさらに理解を深める予定である。 本年度は疾患群の患者に同意を求めていくことに努力する。
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