プリングル法として知られている間欠的な肝血流の閉塞は、肝部分切除の術中出血を制御し安全性を高めるために行われる。しかし、長時間の虚血は遅発性肝障害を引き起こし、再生障害に関与している。申請者らは、脳卒中モデルラットで、voluntary exercise(VE)が生存率と脳神経再生を誘導するという知見を得た。運動が肝臓切除術の成績向上を促すことが知られており、VEが生存率と肝臓再生を誘導するかを検討した。 肝再生は、切除後3日で約60%の増加がみられた。Sed群とVE群で肝再生率に有意な差は見られなかった。現時点で差は見られないが、今後VE群での長期予後や生存率なども検討していく。
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