P2Y6受容体特異的Knock outマウス(P2Y6KOマウス)と野生型マウス(WT)の下部尿路機能を比較・検討した。P2Y6KOマウスでは、代謝ケージにおける排尿行動の検討で有意に頻尿を呈していた。また、膀胱内圧測定において、有意に膀胱容量が少なく、膀胱コンプライアンスが低い結果であった。オルガンバスにおける膀胱切片を用いた各種収縮・弛緩実験において両群に差を認めなかった。これらの結果から、P2Y6受容体は排尿制御に重要な役割を果たしており、膀胱より上位の神経経路にその責任部位がある可能性が示唆された。
|