2005年尿路結石症全国疫学調査のデータから結石成分別に、メタボリックシンドロームと疾患重症度および尿化学異常との関連性について検討しました。蓚酸カルシウム結石ではメタボリックシンドロームの因子の集積よって疾患重症度が高くなり、高カルシウム尿が多くなることから、メタボリックシンドロームは蓚酸カルシウム結石形成にも関連していることが示唆されました。メタボリックシンドロームの改善は、尿路結石症の大部分を占める蓚酸カルシウム結石を予防する可能性があると考えられました。アメリカ泌尿器科学会2017で発表し、論文を投稿中です。現在、肥満患者をリクルートして、減量による尿路結石予防効果について検討中です。
|