前立腺癌における密封小線源療法は、高い腫瘍制御率を誇る一方で、密封小線源療法の再発様式の特徴として、局所における再発は稀であり、局所再発を認めずに遠隔転移を呈することが散見される。同治療手技に伴う前立腺組織への針刺入における機械的な侵襲による血行性転移の可能性を追求するために同治療中の血中循環腫瘍細胞の測定を行った。結果として、針穿刺前には血中循環腫瘍細胞を認めないものの、同手技終了直後の血液サンプルから一定頻度で血中循環腫瘍細胞を検出した。これら血中循環腫瘍細胞が転移能を有しているかは不明であり、更なる検討が必要と考えられた。
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