染色体分配を担う紡錘体の蛍光イメージングについて、ヒト卵子を用いた試験に先立ち、動物卵子を用いた検討を行った。本学で開発された電界撹拌型迅速免疫染色装置を紡錘体の蛍光染色に導入を試みた。 本装置を卵子の蛍光染色に導入することにより、極めて短時間で、かつ少量の一次抗体の使用でも卵子紡錘体の形態をとらえることが可能になった。(Kabashima K et al. Sci Rep 19;5:15371,2015) この手法も併用して減数分裂時の染色体分配にかかわる分子の同定を試みており、現在当科における子宮体癌手術症例摘出卵巣より採取した各年齢層の卵子を用いて検討が進行中である。
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