日常診療で用いられる、パラフィンブロック検体を用いて、STR多型解析に匹敵する、分子病型診断法の確立を企画した。セントロメア近傍のプローブを用いたChromogenic in situ Hybridization(CISH法)による倍数性診断CISH法と、これまでに確立されたp57KIP2免疫染色法(雄核発生奇胎が抽出可能である)を合わせた絨毛の分子病型診断法の確立を目的とした。CISH法で解析したところ、75%の症例でCISHシグナルを得ることができたが、25%の症例では、シグナルが得られなかった。CISHシグナルを安定して獲得するには、検体の処理法が重要である可能性がある。
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