妊娠9日目の母獣SDラットにニトロフェン100mgを経口投与し、CDHモデルを作成した。このCDHモデルに柴苓湯800mgを妊娠10日目より母獣に連続経口投与した柴苓湯治療群を作成し、妊娠21日目に胎仔を出生させた。胎仔のCDH発症率は柴苓湯投与群で有意に低下した。また、CDH発症の胎仔における肺重量は柴苓湯群で有意な改善を認めた(肺・体重比でS群0.016 vs N群0.014、p<0.01)。さらに生後5分の新生仔血での血液ガス分析でも柴苓湯群で有意な改善を認めた。肺組織学的評価でも、柴苓湯群では肺胞構造が有意に改善し、肺動脈壁厚の減少を認めた。肺動脈数には有意差を認めなかった。
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