研究実績の概要 |
絨毛癌細胞株JarにC2GnT siRNAを遺伝子導入し、C2GnT発現抑制が及ぼす浸潤及び接着などの機能変化を解析した。in vitroでの機能実験を中心に行った。 1、C2GnT siRNA遺伝子導入によるC2GnT発現抑制絨毛癌細胞モデルの作成 C2GnTの機能解析を行うために発現抑制モデルが必要であり、絨毛癌細胞株JarにC2GnT siRNAを導入した。これらのsiRNA導入細胞株におけるC2GnTの発現量のスクリーニングをウエスタンブロットで解析し、発現が抑制できていることを確認した。 2、C2GnT発現抑制Jar細胞のin vitroでの機能解析 上記で得られた細胞モデルのin vitroにおける増殖能、遊走能、及び浸潤能を増殖アッセイ(MTS assay)、運動能アッセイ(トランスウエルチャンバー法)、及び浸潤アッセイ(マトリゲルトランスウエルチャンバー法)にて評価した。コントロールsiRNA導入細胞と比較したところ、C2GnT発現を抑制した細胞では増殖能に変化はなかったが、遊走能、浸潤能が抑制された。さらにFibronectin, Collagen I及びCollagen IVがコーティングされた96 well plateを用いて細胞外基質への接着能を評価した。Fibronectin, Collagen I及びCollagen IVへの接着能はC2GnT発現抑制により有意に低下した。
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