研究成果の概要 |
糖転移酵素C2GnTは、絨毛癌細胞株、絨毛癌及び侵入奇胎組織では強発現していたが、胞状奇胎では低発現であった。次に、絨毛癌細胞を用いてsiRNAを遺伝子導入することによりC2GnTの発現を抑制して実験を行った。C2GnT発現抑制により、遊走能及び浸潤能が抑制された。さらにC2GnTの発現抑制により、細胞外基質であるfibronectin, Collagen I, Collagen IVへの接着も抑制された。また、血管内皮細胞HUVECへの接着も抑制された。 糖転移酵素C2GnTの機能の究明は、絨毛細胞悪性化メカニズムの解明につながると考えられる。
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