卵巣子宮内膜症間質細胞とそのヒストン脱アセチル化酵素阻害剤刺激群(バルプロ酸)とを比較したcDNAマイクロアレイによって抽出されたdeath receptor (DR) 6について子宮内膜症の病態形成への関与を検討した。対照群には正常子宮内膜間質細胞を用いた。DR6タンパクおよびmRNAの発現は卵巣子宮内膜間質細胞で低下していた。バルプロ酸刺激でDR6プロモーター領域ヒストンH4のアセチル化が起こり、卵巣子宮内膜間質細胞におけるDR6タンパク発現は増強した。正常子宮内膜間質細胞のDR6遺伝子のノックダウンによって、細胞増殖亢進及びアポトーシス耐性が認められた。
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