研究課題
1.ラットinduced pluripotent stem(以下iPS)細胞のクローン化と蛍光タンパク遺伝子導入ラットiPS細胞をApplied Biological Materials社より購入し,培養・増殖を行った.将来的なin vivoでの非侵襲性解析やcell tracingを鑑み,レンチウィルスベクター(targeting systems社より購入)にてgreen fluorescent protein(以下GFP)遺伝子およびLuciferase遺伝子を導入した.MoFlo XDP(Beckman Coulter社)を使用したFluorescense-activated cell sorting(FACS)にてGFP陽性細胞を分取し,GFP陽性ラットiPS細胞のクローニングに成功した.さらに,GFP陽性ラットiPS細胞を免疫不全マウスに皮下移植し,in vivo imaging system(IVIS;住商ファーマ)を用いた細胞発光の追跡が可能であることを確認した.さらに,6週間後の奇形腫形成を確認した.2.ラットiPS細胞のミュラー管系統への分化ラットiPS細胞から子宮を再構築するという最終目標を達成するにあたり,近年報告されている他臓器への多能性幹細胞の分化の知見から,発生生物学に基づき,中胚葉を経由してiPS細胞をミュラー管系統に分化させるのが妥当と判断した.ラットiPS細胞を,各分化段階に応じて培養液中の各種増殖因子などの組成を変えながら培養した.リアルタイムPCRやフローサイトメトリーにて,ラットiPS細胞が中胚葉,中間中胚葉を経てミュラー管系統に分化していることが示唆された.細胞外基質を用いた包埋培養では,分化した細胞が3次元のスフェア構造を形成していた.
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