新たな遺伝子発現抑制法であるTRUE gene silencing法によってcyclin D1 mRNAを標的としたsgRNAを用い,頭頸部扁平上皮癌細胞のcyclin D1の発現抑制を介して癌細胞の増殖を抑制できることを培養細胞で明らかにすることができた。臨床の場においてcyclin D1強発現を有する頭頸部癌患者さんに対し、cyclin D1 mRNAを標的としたsgRNAの投与を行うことで腫瘍の縮小・生存率の向上を確認することができれば、これら遺伝子標的治療が革新的な治療手段のひとつとして加えられる可能性を有していると考えられる。
|