頭頸部扁平上皮癌の細胞株(FaDu、Detroit562、BICR6、BICR18)において検討を行った。その結果、FaDu、Detroit562、BICR6においてこれらのタンパク質の強い発現を認め、低酸素下では発現は更に増強した。頭頸部癌においてはグルコースの代謝、特に嫌気性代謝が亢進しており、低酸素下では嫌気性代謝が更に亢進していると考えられた。低酸素下においても増殖能はPh.+RT投与群にて著明に低下した。またTUNEL染色ではPh.+RT群は多くの細胞が染色され、アポトーシスを生じている可能性を示唆した。
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