非選択的陽イオンチャネルであるTRPV (transient receptor potential vanilloid) 4受容体は侵害刺激受容体のTRPVファミリーの一つで、体性感覚系の神経節(後根神経節、三叉神経節)、腎、肺、視床下部、蝸牛等に発現し,細胞外液の低浸透圧化によっても活性化することが知られている。内耳においてTRPV4受容体の発現は蝸牛や内リンパ嚢で既に報告があり、今回我々はTRPV4受容体について、組織学的な発現だけでなくカルシウムイメージング法を用いて機能的な発現も確認した。このTRPV4受容体は前庭機能、機能異常に関与している可能性が想定された。
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