• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

メタボロミクスによる頭頸部癌の診断・治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 26861382
研究機関神戸大学

研究代表者

森本 浩一  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (90457044)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード喉頭癌 / メタボローム / バイオマーカー
研究実績の概要

経口切除症例としては喉頭癌21例、下咽頭癌18例を経験でき前年度より年間症例数は増えてきており、単一施設としてはハイボリュームであると思われる。研究計画の3年間での100例程度の症例数は確保できそうな状況である。また研究者が全症例を手術しており、術者間のバラツキもなく組織を集積できている。
ただ切除組織は術前に浸潤癌と判明していない例もあるものの、浸潤癌と判明するまでに複数回外来で組織生検検査をするのは現実的ではないため、浸潤癌疑いでも経口切除を施行する必要がある症例があり、その際確実な病理結果を得るために十分な組織量が必要である。また経口切除の適応となる症例は比較的小さな病変が多くなるため、ホルマリン固定をしていない組織検体をメタボローム解析用に採取することが困難な事が多く、当初のメタボローム解析に支障を来している。
臨床研究としては癌病変を全切除できていることから確実な組織型が判明できるだけでなく、食道癌での悪性度のパラメーターとされているものの喉頭癌、下咽頭癌の早期癌では現状悪性のパラメーターとなりえていない静脈侵襲、リンパ管侵襲、神経浸潤等の有無、程度も確認できており、症例を集積していくと今後今研究から頸部リンパ節転移または遠隔転移のリスク因子となっていることを確認できる可能性もあるため、これらのパラメーターも注目しながら再発、頸部リンパ節転移、遠隔転移の有無等の治療効果を観察している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床研究に関しては継時的な経過観察が必要であることと、メタボローム解析としては
技術の進歩により精度が高く、安価なものを選別する必要があるため。症例の蓄積としては予定通りである。

今後の研究の推進方策

症例の蓄積は予定通りであり、有効なメタボローム解析を検討していく。
臨床研究としての結果も検討していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Treatment outcome of transoral resection using CO2 LASER against early glottic cancers2015

    • 著者名/発表者名
      Koichi Morimoto
    • 学会等名
      第4回アジア頭頸部癌学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2015-06-03 – 2015-06-06
    • 国際学会
  • [学会発表] 当科における声帯病変に対するCO2レーザー切除症例の検討2015

    • 著者名/発表者名
      森本 浩一
    • 学会等名
      第27回日本喉頭科学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-04-09 – 2015-04-10

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi