研究課題/領域番号 |
26861390
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
橋本 和樹 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, がん専門修練医 (20707195)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 唾液腺癌 / 頭頸部癌 / 病理組織学 |
研究実績の概要 |
唾液腺癌約230例について臨床事項(治療内容、再発転移状況、予後等)、病理学的事項(組織型、組織学的悪性度、進展度評価、神経周囲浸潤等)のデータを集積。摘出病理標本より組織マイクロアレイブロックを作成し、p53, Ki-67, HER2といった腫瘍の悪性度や予後に関連する分子の免疫組織染色を実施。加えて、他臓器悪性腫瘍において臨床的悪性度、遠隔転移への関与が示唆されているEzrinについて、同様に免疫組織学的に発現解析を行った。Ezrin発現と臨床病理学的事項との関連を解析し、今後学会、論文等で発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
p53, Ki-67, HER2, Ezrin等の免疫組織染色を実施済み。またHER2に関してはFISHを行い遺伝子増幅有無の確認を行った。各分子の発現解析を行い、臨床病理学的事項との関連解析を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
各分子の発現解析を行い臨床病理学的事項との関連を解析していく。各々の分子のタンパク発現パターンと、再発率、遠隔転移率や、その他予後との関連を解析する。そして、病理組織分類に分子学的発現パターンを取り入れた、唾液腺癌の悪性度分類を検討する。得られた結果を論文発表予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
所属施設の顕微鏡が使用可能であり、予算として計上した顕微鏡購入に至っていないため。
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次年度使用額の使用計画 |
施設移動に伴い次年度での顕微鏡購入を検討する。
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