前年度より、マウス蝸牛正円窓に対する処置が困難であったため、動物種をモルモット変更し、実験を継続している。前年度には、Tis21を組み込んだアデノウイルスベクター(Ad-Tis21-GFP)をモルモット蝸牛正円窓より注入することで、有毛細胞、支持細胞、蝸牛血管条、SGCにTis21が導入されたことを確認した。 当該年度には、シスプラチンではなくゲンタマイシンとエタクリン酸により内耳傷害モデルモルモットを作製し、難聴および前庭障害を起こすことを確認した。また、内耳傷害1日後に正円窓経由でAd-Tis21-GFP投与を行い、1週間後および1か月後の評価時点で難聴改善していることを確認した。
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