| 研究課題/領域番号 |
26861406
|
|---|
| 研究機関 | 横浜市立大学 |
|---|
研究代表者 |
佐野 大佑 横浜市立大学, 医学部, 助教 (10620990)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
| キーワード | 頭頸部癌 / 転移 / AP-1 遺伝子群 |
|---|
| 研究実績の概要 |
申請者は頸部リンハ節転移を再現、検討てきる同所性頭頸部癌モテルを用いて得られたヒト頭頸部癌細胞株の頸部リンハ節転移能の結果をもとに、Whole gene microarray、並ひに遺伝子カスケート解析結果から、頸部リンハ節転移関連 候補遺伝子としてAP-1遺伝子群を同定した。本研究の目的は頭頸部癌頸部リンハ節転移進展におけるAP-1遺伝子群の関与とその機序を明らかにすることてある。
AP-1 遺伝子群の中でも遺伝子カスケート解析結果で上位にスコアされたJunB並びにFOSL1の頭頸部癌転移における機序の解明に取り組んだ。まず頭頸部癌細胞株におけるJunB並びにFOSL1の発現をwestern blottingで確認した。次にJunBもしくはFOSL1発現をknockdownさせた頭頸部癌細胞株を作製し、in vitroにおける浸潤能、遊走能、腫瘍増殖能を評価した。JunBもしくはFOSL1発現をknockdownさせた頭頸部癌細胞株はコントロール細胞株と比較し、腫瘍増殖能はほぼ変わらないものの、浸潤能、遊走能が有意に減少した。現在同細胞株のin vivoにおける転移能を評価している段階にある。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
JunB並びにFOSL1の機能解析をin vitroにて行い、現在のところ仮説に沿った結果を得ている。in vivoでの検討は現在進行中ではあるが、概ね順調に進展していると考える。
|
| 今後の研究の推進方策 |
in vitroでの検討で得られた、JunBもしくはFOSL1発現をknockdownさせた頭頸部癌細胞株がコントロール細胞株と比較し、腫瘍増殖能はほぼ変わらないものの、浸潤能、遊走能が有意に減少するという結果をin vivoにおいても同様の結果が得られるか、その転移能について検討する予定である。
in vivoでの検討も仮説に沿った結果が得られるようであれば、AP-1遺伝子群が制御する遺伝子を探索し、その機能評価を行う。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
昨年度施行予定としていた動物実験とそれに続く解析が一部次年度行われる予定となったため、次年度使用額が生じた。
|
| 次年度使用額の使用計画 |
昨年度施行予定であった動物実験とそれに続く解析を行う。
|
