アレルギー性鼻炎における嗅覚機能不全のメカニズムについてはほとんどわかっていない。嗅覚障害を持つアレルギー性鼻炎患者であってもその背景は様々であり、アレルギー性鼻炎が嗅覚障害の原因と断定することが困難なためである。本研究ではアレルギー性鼻炎モデルマウスによる嗅覚障害につき検討した。卵白アルブミンを用いてアレルギー性鼻炎モデルマウスを作成し、Y字迷路に入れたところ、出口までの到達時間が延長した。ステロイド点鼻により治療した場合は、出口への到達時間が短縮した。以上の所見よりアレルギー性鼻炎モデルマウスにおける嗅覚障害の存在が示唆された。
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