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2016 年度 実績報告書

マウスを用いた加齢性耳鳴の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26861414
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大石 直樹  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10348740)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード耳鳴 / 加齢性難聴 / 驚愕反射
研究実績の概要

CBA/Jマウスにおける加齢性難聴に付随する耳鳴をGap Detection Test(以下GDT)によって評価した。本実験として2つの独立した実験を行った。
最初の実験として18ヶ月齢CBA/Jマウスと8ヶ月齢CBA/Jマウスにおいて、ABRによる聴力評価とGDTによる耳鳴評価を施した。その結果、これら2種のマウス間で聴力、gapによる予告刺激の抑制度合いともに有意差がないという結果が出た。
そのため、8ヶ月齢と18ヶ月齢とが別の個体を用いている点で個体差の影響があると考え、2番目の実験として同一検体を用いて緩徐な加齢性難聴に伴う耳鳴の評価を経時的に行った。この追加実験ではCBA/Jマウスを生後9ヶ月から20ヶ月まで経過観察し、聴力低下は認められた上で24kHzにgapによる予告刺激の抑制度合いに有意差が生じた。つまり、24kHzの耳鳴が検出された。
さらに最終年度では、急性音響外傷モデルにおける耳鳴評価を行い、加齢性難聴モデルにおける耳鳴評価との比較検討を行ったが、急性音響外傷モデルにおける耳鳴評価は安定した結果を得ることができなかった。そのため、急性難聴モデルと慢性難聴モデルにおける耳鳴を比較検討することは、課題として残った。
今後はより大規模で均一な実験系で耳鳴の一定な評価を得ることで、急性難聴モデルと慢性難聴モデルでの難聴の過程や耳鳴発生の差異を明らかにし、難聴、耳鳴の治療などにつながっていくことが期待される。

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公開日: 2018-01-16  

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