2014年~2015年に,鼻副鼻腔外来に通院中の好酸球性副鼻腔炎を含む12症例の鼻汁から、16SrRNAクローンライブラリー法を用いて鼻腔内の網羅的細菌解析を行った。一般細菌培養検査、好酸球性副鼻腔炎診断基準スコア、Lund-Mackay CT score、全身的な合併症の有無、なども同時に評価した。結果、16SrRNAクローンライブラリー法では一般細菌培養より多種多様な菌種が見られたが、特にCorynebacterium、Staphylococcus、Streptococcus属の検出が多く見られた。好酸球性副鼻腔炎の重症例ほどStaphylococcus属の検出率が高い傾向にあった。
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