研究課題/領域番号 |
26861428
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
大前 恒明 旭川医科大学, 医学部, その他 (30451470)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 網膜循環 |
研究実績の概要 |
平成24年度の研究により、以下の成果を得た。 1. アルドステロンの摘出血管への直接作用(in vitro及びin vivo実験系) ブタ網膜摘出血管のin vitro実験系にて、アルドステロンの網膜血管への収縮するかどうか検討したが、アルドステロンの優位な血管収縮は認めなかった。ネコを用いたin vivoの血流実験系にて、アルドステロンを硝子体中に微量注入し、網膜循環への影響を測定したが、in vivoにおいても優位な血流の変化は認めなかった。 2. ミネラルコルチコイド受容体の網膜血管への作用 アルドステロンだけでなく、その受容体であるミネラルコルチコイド受容体(MR)自体の存在が重要とされ、最近、培養研究においてウシ網膜血管内皮細胞または周皮細胞にMRの存在が確認されている。また低分子量GTP結合蛋白質Rac1の活性化がMRの発現増加や活性亢進を引き起こすことが知られており、IL-6(Interleukin-6)やTNF-α(tumor necrosis factor-α)などの炎症性サイトカインがRac1の活性を亢進することも報告されていることから、ネコを用いたin vivoの網膜血流実験系において、硝子体内にIL-6やTNE-αを微量注入し、Rac1活性化時での網膜循環への影響を検討した。IL-6やTNE-αの硝子体注射後、前房内の炎症強まり、ネコの網膜血流の測定ができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26年度は、基礎研究を中心にすすめた 結果の内容に関わらず、基礎研究の多くのものを平成26年度の行えたと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
臨床研究を中心に行う予定。 アルドステロンの血中濃度と網膜血流の研究を、健常者をはじめ糖尿病患者でも行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度で、大まかな予算は研究として使用したが、上記のように、予算が余った。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度、前年度の残りの予算も使い、研究を遂行する予定。
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