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2015 年度 実績報告書

酸化ストレスを基盤にした緑内障神経保護治療開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 26861434
研究機関東北大学

研究代表者

檜森 紀子  東北大学, 大学病院, 助教 (20705230)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード酸化ストレス / 緑内障 / 網膜神経節細胞
研究実績の概要

基礎研究分野においては分取した網膜神経節細胞をマイクロアレイ解析したところ、軸索障害7日後の網膜神経節細胞群は対照群(軸索障害を与えていない群)と比較し、HO-1は有意に高く発現していた。免疫染色において神経節細胞層に軸索挫滅1、4、7日後の網膜神経節細胞層にHO-1のシグナルを確認し、経過するにつれHO-1陽性細胞の割合が高くなった(Himori et al.J Neurosci Res. 2014)。
当院眼科外来では通院中の緑内障患者と対照群における血中酸化ストレス値と抗酸化力の両者をフリーラジカル分析装置で測定し、尿中の酸化ストレスマーカー(8-OHdG)、皮膚AGE値を測定したところ、コントロールと比較し緑内障患者の尿中8OHdGが有意に高値であった。また、尿中8OHdGと視神経乳頭血流が相関し、後期よりも初期緑内障においてより相関することが明らかになった。多変量解析においてMD値に対し尿中8OHdGは有意に寄与していることが明らかになった(Himori et al.Graefe's Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology. 2016)。緑内障の病態には視神経乳頭血流が関係していて、その血流と酸化ストレスマーカーである尿中8OHdGの相関があることから、尿中8OHdGが緑内障のバイオマーカーになる可能性があると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The association between systemic oxidative stress and ocular blood flow in patients with normal-tension glaucoma.2016

    • 著者名/発表者名
      Noriko Himori, Hiroshi Kunikata, Yukihiro Shiga, Kazuko Omodaka, Kazuichi Maruyama, Hidetoshi Takahashi, Toru Nakazawa
    • 雑誌名

      Graefe's Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology

      巻: 254 ページ: 333-341

    • DOI

      10.1007/s00417-015-3203-z

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 正常眼圧緑内障患者における酸化ストレスと視神経乳頭循環との関連2015

    • 著者名/発表者名
      檜森紀子、志賀由己浩、面高宗子、相澤奈帆子、丸山和一、國方彦志、中澤徹
    • 学会等名
      第26回日本緑内障学会
    • 発表場所
      ウィンクあいち
    • 年月日
      2015-09-11 – 2015-09-13

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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