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2016 年度 実績報告書

サイトカインをバイオマーカーにした新たな糖尿病黄斑浮腫評価法の創出と治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 26861440
研究機関福井大学

研究代表者

松村 健大  福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (40529369)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード糖尿病眼合併症 / 涙液評価 / 糖尿病角膜症
研究実績の概要

糖尿病黄斑浮腫など糖尿病眼合併症の病態には、炎症など種々のサイトカインが重要な役割を果たしているが、これらの発現レベルを評価するには前房水や硝子体液を侵襲的に採取するしかなかった。申請者は、これらの患者涙液中で種々のサイトカインが上昇していることを見いだした。これは涙液に眼環境を反映するバイオマーカーとして利用可能なデータが多数含まれていることを示している。本研究では、非侵襲的に採取が可能な涙液を試料としてサイトカイン濃度を測定、モニタリングすることで、糖尿病眼合併症の病勢把握を試みた。
その結果、増殖糖尿病網膜症患者の涙液では、硝子体手術後にMMPの濃度が健常者と比較し有意に上昇することが明らかとなった。また術後の角膜上皮障害は糖尿病患者群でのみ観察され、それらの症例では角膜上皮障害がなかった症例と比較してMMP-10の値が有意に高値であった。これらのことから、術後の涙液中MMP-10値が高いことが、硝子体手術後の角膜上皮障害に関連していることが示唆された。

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公開日: 2018-01-16  

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