角膜上皮細胞あるいは角膜線維芽細胞を凍結,融解させてネクローシスを誘導,細胞抽出液を採取すると主にIL-1α,HMGB-1などが検出された。これらアラーミン分子はNF-kB,MAPKを活性化した。同定したアラーミン分子を用いヒドロキシプロリンを測定するとコラーゲン分機能が有意に促進された。またMMP2,3,9で発現上昇がみられコラーゲン融解促進作用が示唆された。角膜上皮細胞のバリアー機能へのアラーミン分子の作用を検討したところ,TERの低下,ZO-1,occludin,E-cadherin,β-cateninの発現を抑制し,アラーミン分子はバリアー機能を落とす作用があることが示唆された。
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