緑内障や翼状片手術に併用されるマイトマイシンC (MMC)は、角膜神経障害の原因となる。一方、時計遺伝子の発現変化にともなうリズム障害が、薬物の副作用発現に寄与すると指摘されている。本研究では、MMCの時計遺伝子発現におよぼす影響を明らかにするとともに、体内時計の機能障害と角膜神経障害の関連を明らかにすることを目的に実験を行なった。実験には、神経保護因子を産生すると報告されている線維芽細胞を用いた。その結果、MMCはグルココルチコイド受容体の発現低下を介して線維芽細胞における体内時計機構を変化させる可能性が示唆された。
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