網膜剥離は失明につながる恐れのある重篤な疾患である。近年transwellを利用した網膜色素上皮細胞 (RPE)培養により、細胞極性を持ったPRE (polarized RPE)培養が可能である。それを用いてRPEとthrombinの病態への関わりについて検討した。thrombin刺激によりnon-polarized RPEではTERが低下し、tight junction蛋白質の減少を認めた。non-polarized RPEでのみKi-67陽性細胞を認めた。permeability assayではthrombin刺激によりnon-polarized RPEのみ透過性の亢進を認めた。
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