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2014 年度 実施状況報告書

mTOR signaling・紫外線・抗酸化剤に着目した近視進行抑制効果の比較

研究課題

研究課題/領域番号 26861467
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

鳥居 秀成  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (50445326)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード近視 / 近視進行抑制 / 眼軸長 / 屈折
研究実績の概要

初年度である2014年度は当初の予定通り実験系の確立と測定系の安定化を主目的として実験を行った。生後何日目のヒヨコを用いるかによってその後の近視化の程度にも差がでるため、何日目のヒヨコを用いることが最適化か、という確認実験も行った。また以前から用いられている検影法による屈折値測定だけでなく、客観的なデータとして残るように様々な機械を導入して屈折値測定について検証した。眼軸長についても同様にプローブの当て方など測定方法をいくつか検証した。さらに明るさなどの環境が近視と深く関係があることが既に報告されているため、その環境整備も入念に行った。
環境整備とともに、まずmTOR signaling関連薬に関する実験を行った。mTOR signaling関連薬の薬剤投与量を検討した。次に紫外線照射実験を複数回行い、照射量などについて検討した。その実験の中で、試行錯誤して繰り返し実験を行い、動物の飼育環境、測定系の再確認、機械の種類による差の有無、得られたデータを用いた多変量解析など、様々な観点から分析してできるだけ高い再現性が得られるような実験系の構築に力点を置いた。
また、予定にはなかった分子メカニズムの追究も開始したため、2014年度の予算が当初の予定よりも必要となり前倒し請求を行った。その結果2015年度以後の本実験の項目や回数に費用的な制約がかかる可能性があり現象論の確認ができない項目も出てくると思われるが、1つの関連があると思われる項目を深く分子メカニズムまで追究することにより、最終目標である近視進行抑制メカニズムの追究という長期的な観点から有意義であると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記研究実績の概要に記載した通り、2014年度は予定にはなかった分子メカニズムの追究も開始したため計画書以上に進んでいる部分はあるものの、分子メカニズムの追究を行ったために費用的な観点から今後行う実験項目や回数が制限されてしまうため、おおむね順調と判断した。

今後の研究の推進方策

当初の計画では、2015年度以降は2014年度に設定・調整した結果を用いて各種介入本実験を行い近視進行抑制の現象論の確認のみを行う予定であった。しかし分子メカニズムの追究を今後行っていきたいと考えており、その結果追加費用がかなりかかることから2015年度以後の本実験の項目や回数に費用的な制約がかかる可能性があり現象論の確認ができない項目も出てくると思われるが、近視進行抑制の分子メカニズムまで踏み込んだ研究を今後していく予定であることから研究の進行においては前向きな変更ととらえている。

次年度使用額が生じた理由

予定にはなかった分子メカニズムの追究を開始し、2014年度の予算が当初の予定よりも必要となり金額にも少し余裕がでるように前倒し請求を行ったため、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

使用計画は、動物実験の動物購入・飼育費用と分子メカニズム追究のための試薬代などに充当したいと考えている。

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公開日: 2016-06-01  

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