研究課題/領域番号 |
26861472
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
岡野 喜一朗 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20385305)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | マイクログリア / ぶどう膜炎 / Cx3cr1 / Ccr2 |
研究実績の概要 |
ぶどう膜炎は炎症性疾患であり、多数の免疫学的な検討がこれまでになされてきた。しかし過去の報告は獲得免疫系であるT細胞応答に焦点をあてたものが多く、自然免疫系細胞である網膜内マイクログリアやマクロファージに着目した報告は少ない。しかしながら健常網膜内においてT細胞は存在しえないことから網膜内の局所炎症発生のトリガーとなるのは網膜在住マクロファージであるマイクログリアではないかと我々は考えている。 今研究において我々はCx3cr1およびCcr2に蛍光物質を遺伝的に導入したCx3cr1GFP/GFPマウスとCcr2RFP/RFPマウスを配合し作成したCx3cr1GFP/+Ccr2RFP/+マウスにInterphotoreceptor retinoid-binding protein (IRBP)を結核死菌が含まれたComplete Freund's Adjuvant (CFA)および百日咳菌毒素と免疫し実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎(Experimental autoimmune uveoretinitis; EAU)を発症させた。先行実験においてはマイクログリアおよびマクロファージはCx3cr1およびCcr2を用いて識別が可能であった。また活性化したマイクログリアはその活性化の過程においてCcr2を発現した。現在Cx3cr1GFP/+Ccr2RFP/+マウスを繁殖させ実験に耐えうるだけの匹数をそろえている過程である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在実験用Cx3cr1GFP/+Ccr2RFP/+マウスを繁殖させている状態である。
|
今後の研究の推進方策 |
現在動物モデルを作成中であり本研究課題の実施期間に終了できる予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
H26年度は当該研究費以外の研究費より研究資金を使用した。
|
次年度使用額の使用計画 |
H27年度にリアルタイムPCR装置を当該課題研究費より購入予定である。
|