ボツリヌス毒素は筋収縮を抑制する働きを持ち、臨床では筋硬直や泌尿器科領域では過活動性膀胱などに応用されている。我々の実験において羊胎仔を用い尿路閉塞モデルを作成し解除すると膀胱壁は肥厚し出生後の排尿障害を引き起こす。臨床的に後部尿道弁に相当し、出生後の排尿障害が問題となる。これまでの実験で収縮した膀胱にボツリヌスを打つことで正常膀胱に近い病理組織結果を得られることに成功したが、問題点として生存率が低かった。そこでボツリヌスの注入する時期を変えることにより生存率や膀胱変化などの影響を明らかにする。
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