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2015 年度 実績報告書

皮下脂肪組織由来幹細胞の作用メカニズムに基づいた新しい乳房再生技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26861501
研究機関鳥取大学

研究代表者

陶山 淑子  鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (90448192)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード脂肪組織由来幹細胞 / 乳房再建 / 再生医療 / 脂肪 / 移植
研究実績の概要

乳癌の乳房温存術後陥凹変形に対し、皮下脂肪組織由来幹細胞(Adipose Derived Stem Cells : ASC)を用いた新たな乳房再建法が開発され、我々も平成24年から臨床研究に取り組んでいる。本研究では、乳房再建モデル動物を用いた、移植脂肪組織の生着により効果的な乳房再建術の開発を目的とした。平成26年度に確立した「乳房再建モデルマウス」用い、平成27年度には、ASCと脂肪の最適な混合比を検討した。ASCと脂肪の混合比を0:1、0.5:1、1:1、2:1としてマウスに移植し、4週間後に移植片を摘出して重量と病理組織学的に評価した。その結果、移植組織の重量にはばらつきを認め、移植ASCと脂肪の比率と、生着する脂肪重量の相関関係の判定は困難であった。しかし、マッソン・トリクローム染色を用いた線維化の評価においては、1:1の比率が最も線維化が少ないことが判明した。乳房再建においては、線維化が少ないことが軟らかい乳房形成に期待されるため、1:1の比率が至適混合比と考えられた。ASCの安全性評価に関し、ELucとGFPを同時発現するトランスジェニックラットおよびマウスの系統確立し、移植したADSCsのin vivoイメージング解析を行った。その結果、移植後のASCは多臓器への流入は起きず、ASCは移植部位に限局することが判明した。これらから、ASCの局所移植は、多臓器へ影響を与えることなく局所での作用が期待できる。そして、脂肪生着を向上させ、より自然な乳房を再建するためには、移植比率は1:1とし、ASCの血管新生効果をより長期的に作用させるためにASCのブースト投与の効果が期待される。ブースト投与法の至適条件を現在検証中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 乳房再建モデル動物を用いた皮下脂肪組織由来幹細胞による乳房再建法の検討2016

    • 著者名/発表者名
      陶山淑子、森川久未、久留一郎、八木俊路朗
    • 学会等名
      第18回山陰形成外科懇話会
    • 発表場所
      島根県 出雲市 島根県立中央病院
    • 年月日
      2016-06-19 – 2016-06-19

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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