広範囲熱傷受傷後にはパターン認識受容体の一つであるインフラマソームが活性化し、炎症を起こすと同時に、制御性T細胞の活性化がおこり免疫の抑制を開始する。これらは炎症性のサイトカインであるIL-6および抗炎症性のサイトカインであるIL-10が放出されことからも支持された。インフラマソームの活性化および制御性T細胞の活性化の機序には自らの細胞が崩壊したときに出る物質であるHMGB-1など増加が関与している可能性がありそうである。現在のところこれらの活性化が生命予後並びに臓器不全に与える影響に関して有意な結果を得るには至っていない。
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